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詩作者by中嶋花凛
黒き闇に覆われし
僕の心
月下の雫が
蒼く白く
優しく照らすよ
今宵ゎふたり
紅の棘(ｲﾊﾞﾗ)の園へ
愛しい君が
迎えに来る日
逢える時は
夜も深まる丑三つ時
一緒に描いた淡い夢
此の月の光の
遥か彼方まで
重ねた想いを共に連れ
燐とした
蒼く耀(ｶｶﾞﾔ)く翼を広げ
新たな世界へ
僕が君を誘うから
契りを交わした
彼の日の記憶
色褪せぬまま
幾つもの月夜を
これからもずっと
翔んでゆくのだろう
君と紡ぐ
終焉(ｵﾜﾘ)ない物語
見果てぬ先を
朝陽と共に抱いて眠る
冷たく心凍える
冬の夜
満月(ﾐﾂｷ)の灯(ﾄﾓｼﾋﾞ)
仄(ﾎﾉ)かに優しく
安らぎを授けるよ
今宵ゎふたり
蒼の氷結の底へ
愛しい君を
温めてあげる
迷える時も
確かな答えはないけれど
共に進むよ
この手を離さず
お互い信じて
怯える心に勇気と愛を
紅(ｸﾚﾅｲ)の舞い
可憐な蝶に姿を変えて
更なる世界へ
僕が君を導くから
言葉を交わした
彼の日の君は
未だ色褪せぬまま
幾つもの月日
弱い僕を
強く支えてくれてた
君と歩くよ
永遠(ﾄﾜ)の先の先まで
終わらない
この手を繋いで君と眠る
これからも...
君と僕は
ひとつなんだよ
出逢った時と同じ
蒼い光の満月(ﾐﾂｷ)
往き先を指差してる
ひとびとは
僕たちの姿を見て
『黒蝶』と名付けたよ
今宵も
君が
僕の手を握りしめて
舞い踊る
愛、狂おしく
紅蓮を刻む
by中嶋花凛
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