ニック・ドレイク



ニック・ドレイク(Nick Drake 1948年6月19日生)
 [イギリス・シンガーソングライター]


 ビルマ生まれ。ケンブリッジ大学フィッツウィリアム・カレッジに在学中、アシュレー・ハッチングスに見出され、アイランド・レコードと契約。1969年9月にアルバム『ファイヴ・リーヴス・レフト』でデビュー。その後、ニックはケンブリッジ大学を中退し、ロンドンに引っ越す。1970年11月には2作目『ブライター・レイター』発表。ニックの音楽は評論家からは高い評価を得ていたものの、アルバムの売り上げは伸びず、『ブライター・レイター』も、発表当時は15000枚程度しか売れなかった。

 失意のニックはロンドンを離れ両親の許に戻るが、これと前後してかねてより患っていたうつ病が悪化。1971年に3作目『ピンク・ムーン』のレコーディングを行った頃には会話をすることさえ困難になっていたという。

 1974年11月25日、自宅のニックの部屋で、母がベッドの上で息絶えているニックを発見する。死因は抗うつ薬の過剰服用。遺書はなく、自殺か事故なのかは明らかになっていない。部屋にあったレコードプレーヤーには、バッハの「ブランデンブルク協奏曲」のレコードが乗っていたという。

 1980年代以降、ニックの再評価が高まり、ニックからの影響を公言するミュージシャンも多い。2000年、NMEが、当時の現役ミュージシャンからの投票で「最も影響力のあるミュージシャン」を選ぶ調査を行い、ニックが9位に選ばれた。

 1974年11月25日死去(享年26)


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