太平洋戦争中だった昭和20年のこと、当時高校2年生だったある男性が勤労動員で軍需工場で作業中に空襲に遭い、避難した防空壕の傍に爆弾が落ちて生き埋めになった時の体験談 大きな音と衝撃を感じたとたん、意識を失いました。 しばらくすると真っ暗の中に灯りが見えて、それがどんどん明るくなってきました。 周囲を見ると花園のそばにいました。赤、白、黄色のきれいな花が咲く花園の真ん中に、手招きをする人がいました。白い着物を着たお坊さんでした。 そこへ行こうとすると、足下が底なし沼のように変わってしまい歩けません。 ところが数人の若い女性たちが スイスイと、 沼の上を歩いて渡って行くのが見えました 。自分も渡ろうとしましたがどうしても渡れずにいたところ、大きなショックを体に感じて花園が消えました。 それは救助の人達が爆弾により崩れた防空壕の中で生き埋めになった私を助け出す際に、スコップが私の体に当たったので気が付いたのでした。 後で聞いた話によれば防空壕の中で数人の女学生が死亡したとのことですが、私が見た「底なし沼」の上を歩いて行った人達に違いないと思いました。 その後、年を取ってから胃ガンや心臓の手術を受けましたが、周囲の人々が不思議に思うほど死を恐れなくなりました。 <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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